環境変数を利用したプロキシサーバーの設定
セルフホスト型ランナーがプロキシ・サーバーを介して通信する必要がある場合、セルフホスト型ランナー・アプリケーションは、以下の環境変数で設定されたプロキシ構成セットを使用します:
https_proxy
: HTTPS トラフィックのプロキシ URL。 必要な場合には、基本認証の資格証明を含めることもできます。 例えば:http://proxy.local
http://192.168.1.1:8080
http://username:password@proxy.local
http_proxy
: HTTP トラフィックのプロキシ URL。 必要な場合には、基本認証の資格証明を含めることもできます。 例えば:http://proxy.local
http://192.168.1.1:8080
http://username:password@proxy.local
no_proxy
: プロキシを使用しないホストのコンマ区切りのリスト。no_proxy
にはホスト名のみを指定できます。IP アドレスは使用できません。 例えば:example.com
example.com,myserver.local:443,example.org
プロキシの環境変数は、セルフホストランナーアプリケーションの起動時に読み込まれるので、これらの環境変数はセルフホストランナーアプリケーションを設定あるいは起動する前に設定しなければなりません。 プロキシの構成を変更した場合は、セルフホステッド ランナー アプリケーションを再起動する必要があります。
Note
問題を避けるには、使っているオペレーティング システムとシェルの動作に関係なく、環境変数を大文字と小文字を区別するものとして扱うことをお勧めします。
Windowsマシンでは、プロキシ環境変数名の大文字と小文字は区別されされません。 Linux及びmacOSマシンで、環境変数はすべて小文字にすることをおすすめします。 Linux または macOS 上で、https_proxy
と HTTPS_PROXY
のように、小文字と大文字の両方の環境変数がある場合、セルフホステッド ランナー アプリケーションには小文字の環境変数が使用されます。
セルフホステッド ランナーと GitHub 間の接続は、HTTPS (ポート 443) を経由します。
.envファイルを使用したプロキシ設定
環境変数を設定することが現実的ではない場合、プロキシ設定変数をセルフホスト ランナー アプリケーションのディレクトリ(つまり、ランナーソフトウェアをダウンロードして解凍したディレク トリ)内の .env
という名前のファイルで設定できます。 これはたとえば、ランナーアプリケーションをシステムアカウント下のサービスとして設定したい場合に必要になるかもしれません。 ランナー アプリケーションが起動すると、.env
に設定されたプロキシ設定の変数が読み取られます。
例 .env
リバース プロキシの構成
https_proxy=http://proxy.local:8080
no_proxy=example.com,myserver.local:443
Dockerコンテナのプロキシ設定を行う
ワークフロー中でDockerコンテナアクションやサービスコンテナを使うなら、上記の環境変数の設定に加えて、プロキシサーバーを使うようDockerも設定しなければならないかもしれません。
必要な Docker 構成の詳細については、Docker ドキュメントの「Configure Docker to use a proxy server」(プロキシ サーバーを使うように Docker を構成する) を参照してください。